カテゴリー別アーカイブ: 講座内容

第8期早稲田環境塾 開講の知らせ

第8期早稲田環境塾を12月3日(水)から開始します。 環境日本学の創成を目指す早稲田環境塾は東日本大震災と原発事故後、「危機を克服する思想と実践(第5期~7期)」を課題に据えて開催し、今年度4月より環境日本学の実践と展開に関する地域プロジェクトを先行してきました。 山形県高畠町と東京・毎日新聞本社・毎日メディアカフェを結んだ「青鬼サロン」がその一例です。原発風評被害の克服のための情報発信に加え、文化としての「農業」を守り、それを支える「食」や「暮らし方」の追求を目的とした新しい都市と農村の提携を構築しています。   第8期の共通テーマは「希望への確かな歩み―上質な人生とシンプルライフへ」とします。<3・11と世直し>の課題を引き継ぎながら、暮らしの場から「希望のある明日へ」の行動を環境と社会の関連から試みます。学生、社会人の参加を歓迎します。 これまで延べ450人の学生・社会人・NGO・ジャーナリストが参加した早稲田環境塾は、大学の半期カリキュラムと同様に、一期につき15回の連続講義と合宿を行ってきましたが、第8期は文化としての環境日本学の創成を目指す塾是に従い、テーマごとに講義開催日時を設け、学生は各回参加費無料とします。 第1講座は、朝日新聞の原発誤報問題と東日本大震災の被災地報道の実態に基づき、雑誌メディアに溢れている朝日新聞批判とはまったく異なる視点から、ジャーナリズムへのリテラシーと可能性の道を示します。地震、津波、原発事故の連動を最大規模の環境破壊、文明史的環境事件として認識し、「時代転換の契機」でもあると考えます。皆様奮ってご参加ください。     第8期早稲田環境塾 全体テーマ「希望への確かな歩み-上質な人生とシンプルライフへ」 第1講座「ジャーナリズムとリテラシーへの対話」 第1回(12月3日)「気張(けっぱ)れ!朝日新聞 ①報道様式の改革を志す特別報道部へ」 東日本大震災 原発事故、吉田調書誤報との関連で、毎日新聞記者が朝日新聞論を試みます。 講師/原剛(はら たけし)毎日新聞客員編集員(社会部)、早大名誉教授・早稲田環境塾長   第2回(12月10日)「気張(けっぱ)れ!朝日新聞 ②脱原発・世直し報道へ」 講師/原剛(はら たけし)毎日新聞客員編集員(社会部)、早大名誉教授・早稲田環境塾長 ○毎日新聞朝刊への最近の原剛署名記事 ・「記者の目」(10月23日)「野生知と美学の人―経済学者故宇沢弘文氏のこと」、 ・連載企画「新日本の風景-磐梯山、天に架かる岩の梯子」(10月26日) ※早稲田環境塾は早稲田大学とブリジストン社によるW-BRIDGEの支援を受け、3・11以降のジャーナリズム報道内容の変化を、朝日新聞と岩手県紙を対象に、内外切抜通信社の協力を得て分析してきた(報告書「大震災・原発事故とジャーナリズム」2013年)。   第3回(12月17日)「“フタバから遠く離れて”-映像が語るコミュニティの分断」 突然、住む場所を追われて3年。原発避難の現実を描く。活字報道では決して伝わらない人々の声が突き刺さる映像から、現代メディアへのリテラシーに迫る 講師/舩橋淳(ふなはし あつし) 映画監督   第4回「オープンジャーナリズム-情報へのパブリックアクセスを目指すリテラシーとは」(日時調整中) パブリックアクセス実現に向けた発信者育成プロジェクトと新しいジャーナリズムの創出について 講師/調整中 日時 ①12月3日、②10日、③17日(各水曜日)、④調整中 18:00開場、18:30開始(講義:1時間半+質疑応答) 会場 早稲田大学西早稲田キャンパス 19号館3階309号教室 JR高田馬場から「早大正門前」行き「西早稲田」下車3分、 東京メトロ東西線「早稲田」から徒歩10分 費用 学生無料 社会人1講座(第1回~第4回)3000円 … 続きを読む

カテゴリー: お知らせ, 講座内容 | コメントは受け付けていません。

2013年11月20日(水) 第7期早稲田環境塾研究会第2部第1講「地域共同体の再発見―東日本大震災 大塚久雄 内山節の論を経て―」(千賀裕太郎先生)レクチャーノート

第7期早稲田環境塾研究会「危機を克服する思想と行動-環境日本学の観点から-」 第2部「今安全・安心な食とは何か」 第1講「地域共同体の再発見―東日本大震災 大塚久雄 内山節の論を経て―」 千賀裕太郎先生(東京農工大教授) 日時:11月20日(水)18時30分~20時10分 場所:早稲田大学本部キャンパス(西早稲田)19号館309号室 事前予約必要 ………… 千賀教授は東京・日野市に早くから環境共生型の大学人による共同住宅「きなりの家」を建て、持続可能なライフスタイルを同志と共に実践してきました。専門は農業地域政策です。日本列島の各地で住民の主導により集落が蘇りつつある事例の研究を重ねています。過疎と集落の限界が露呈しつつある社会状況で、どのような契機と条件により、地域に活力を取り戻すことができるか、測定可能な評価指標を得ることは可能か。千賀教授の実証研究は、近未来の日本の地域社会を再建する方策と関連して注目を惹いています。 共同体を封建的で住民の自由を阻害するものとしてその解体の必要を説いた、社会学者・大塚久雄(『共同体の基礎理論』1955年 岩波書店)。大塚とは逆に近代的な市民社会へのいきづまり感が強まるなかで、前近代の象徴ではなく、未来への可能性として共同体を評価する内山節(『共同体の基礎理論―自然と人間の基層から』 2010年 農文協)の論を視野に容れ、千賀教授の考えに注目しましょう。 「高畠合宿」の必須事前情報として、とりわけ合宿参加者は必ず聴講してください。 塾生外の参加希望者も第2部の第1、2講義は、特別に聴講を認めます。

カテゴリー: お知らせ, 講座内容 | コメントは受け付けていません。

2013年度第7期早稲田環境塾研究会のお知らせ「危機を克服する思想と行動―環境日本学の観点から」

  東日本大震災により市民の環境意識は変化した。震災と原発事故がもたらした被害は、「食べ物、飲み物」「土、水、大気」「エネルギー」といったキーワードで、多くの市民が自らの生活様式や社会のあり方を考えるきっかけとなった。「気候変動」でも「生物多様性」でも「ESD」(持続可能な発展への教育)でもない。自分や子供たちの命に係わる身近な環境への意識の芽生えを、環境NGOはどのように受け止め、社会を変えていく推進力にしていくのか。環境NGOは思わぬ形で変化した、社会の意識に順応した対応が出来るかどうか、が問われている(「環境と文明」2013年4月号)。 早稲田大学早稲田環境学研究所・早稲田環境塾研究会は、この状況認識が的確であると判断します。最早シングル・イシューでは、世間の関心は惹けない、との指摘です。自然、環境保護団体は3・11以降、総じてこの新たな環境意識の変化に応じることに苦戦しています。いま、必要なことは、環境学習と実践へのテーマを大きく構えるのと同時に、問題認識、論点を明確にした内容を体系的に学ぶことです。第7期早稲田環境塾研究会の課題です(塾叢書『高畠学―農からの地域自治』 『京都環境学―宗教性とエコロジー』、 藤原書店刊を参照してください)。 早稲田環境学研究所が研究会を主宰します。 ▼▼  予定されている内容の概略を紹介します(講師名の一部は交渉予定者です)  ▼▼ 第1部は「環境問題から社会の変革を」。干ばつ、洪水など食料生産に莫大な被害をもたらしつつある温暖化の現状と近未来予測、原発に代わる合理的なエネルギーへの転換の枠組み、アメリカの主導によるTPP(環太平洋 連携協定)が、環境にもたらす影響など、急迫している構造的な大問題を環境の視点から課題とします。 第2部は原発風評被害にさらされる食と農の現場から、地域共同体と自治・自立の復活による「安全、安心な食・農の確立」を考え、東京と高畠で毎日新聞 社などと連携して具体的な実践行動にとりかかります。今回の高畠合宿は原発風評被害を克服する思想と行動に絞り、高畠共生塾と早稲田環境塾が連携して行います。 第3部「生物多様性と環境思想」。私たちの命に係わる課題でありながら、とらえにくく、さっぱり実感がわかない外来語「生物多様性」を、3・11と日本語にひきつけ、人の生死と哲学の思想から解き明かし、討論します。 第4部は文化としての環境日本学のありかを、東日本大震災の現場に即し、宮沢賢治と柳田國男のメッセージを手がかりに、多彩な地元の方々との交流を 介して読み解きます。 早稲田環境塾長 原  剛 …… 第1部 環境問題から社会の変革を(10月23日~11月13日) ①   経験したことのない猛暑、海の異変と地球温暖化―破断界現象と社会的合理性 西岡秀三(国立環境研究所特別客員研究員IPCC・気候変動に関する政府間パネル委員) (10月23日 ) ② 朝日新聞脱原発報道の試練―日本社会(朝日新聞読者)との戦い 原剛(早稲田環境塾長毎日新聞客員編集委員) (10月30日) ③ 原発事故から始める温暖化対策―課題の設定を誤らぬように 浅岡美恵(気候ネットワーク代表京都弁護士会元会長) (11月6日) ④ 貿易と環境―WTOからTPPへ国際分業は資源の最適利用か 神野直彦(東大名誉教授 地方財政審議会会長) (11月13日)   第2部 今、安全・安心な食とは何か(11月20日12月4日) ① 地域共同体の再発見―東日本大震災、大塚久雄 内山節の論を経て 千賀裕太郎(東京農工大教授) (11月20日) ② 有機無農薬稲作・生消提携の原点から―原発風評被害と青鬼クラブが目指すもの 原剛(早稲田環境塾塾長・毎日新聞客員編集委員) (11月27日)   … 続きを読む

カテゴリー: お知らせ, 活動報告, 講座内容 | コメントは受け付けていません。

「3・11後の生き方を考える 星寛治」 第5期早稲田環境塾

「3・11後の生き方を考える」第5期早稲田環境塾 2011.6.23 ~原発被災者の受苦を共有しつつ~ 星寛治 1)現代の「沈黙の春」におののく 人類史的な巨大震災の衝撃 想定外という人間の物差し 制御不能の核の暴力にあえぐ 科学技術文明の落とし穴 ふるさとを奪われた最大不幸 辺境差別政策の帰結 被災住民に選択の余地を与えない 核のもたらした「沈黙の春」 2)原発避難民と向き合って 浜通りから山形・置賜地方へ緊急避難 高畠町にも450名位が一時避難(150名は個人宅に) 公設の避難所(3ヶ所)に300名受け入れ 町職員と町民ボランティアが一体となって対応 行政と社会福祉協議会が災害ボランティアセンターに 後方支援と津波被災地(宮城県)への直接支援 5月以降は2次避難先(町内旅館、公営住宅など)に落ち着く(91名) 子供たちは町内の小中学校に就学 新たに福島市など中通りからの移住希望 3)ふるさとの大地を耕すために 事故収束の目処も立たない中で まず、健康を守る知恵と工夫 水や土壌の除染対策 国家プロジェクトで表土を除去 移行係数の高い作物(ナタネ、ヒマワリ)の活用 バイオエタノール用途の稲作 ゼオライト(白釘石)のキレート効果 高畠石の機能性に期待 4)「高畠学」の指向するもの 15年間の定点観測、調査の集大成 有機農業、景観、地域づくりをテーマに 高畠の場所性(トポス)を浮彫りに 持続可能な社会への条件を探る 自然、人間、文化環境を包括(原理論) 小さな共生社会のイメージ 農を基軸にした地域自治 … 続きを読む

カテゴリー: 講座内容 | コメントは受け付けていません。