2010年 講座紹介(第4期)

第1講座 近代化と日本文化の基層

【第1講義】環境日本学の目的 9月9日

  • 高畠(農業)、水俣(工業)、京都(宗教)、東京(政治・行政)での半世紀に及ぶ環境破壊の体験、解決への努力の積み重ねから、文化としての「環境日本学」の枠組みをとらえる。
  • 原剛(早稲田環境塾長)

【第2講義】仏教の環境概念は、問題の解決に有効か 9月16日

  • 日本文化の基層としての仏教の環境概念は、今日の社会が直面している環境問題の解決に有効か、無効か
  • 杉谷義純(大正大学理事長 寛永寺圓珠院住職)

【第3講義】京都合宿(比叡山延暦寺会館泊) 9月25・26日

  • 神仏の概念(宗教)とエコロジー(科学)、そして近代環境法体系との関連を歴史のフィールドから探求する。
  • *賀茂御祖神(下鴨神社)
  • 糺の森で 「神道と自然、環境保護思想」を課題に講義・討論・散策
  • 嵯峨井建(禰宜 京都大学講師)
  • *妙法院門跡(三十三間堂本坊)で「神仏習合の歴史・思想と自然・環境観」
  • 菅原信海(門主 早稲田大学名誉教授)
  • *建仁寺・庭園で 「禅宗の宇宙・自然・人間観と枯山水庭園に表現された禅の心」
  • 小堀泰巌(管長)
  • *京都学概論 京都の歴史と街の構造 祭祀の由来 暮らしの流儀などの解説
  • 丸山弘子(早稲田環境塾講師)

第2講座 暮らしの現場から生物多様性を考える

【第1講義】「生物の多様性」とは何か 9月30日

  • 政府間の国連環境開発会議(地球サミット)と市民フォーラムでのNGO活動の現場で考える。生物多様性保全条約会議(COP10 名古屋 10月開催)と対照して。リオデジャネイロ国連環境開発会議で採択された政府間条約とNGOによる市民協定に由来する「生物多様性」をめぐるGO VS NGOの対立と接近の歴史と現状。文化としての環境日本学はこの過程から何を学ぶか
  • 原剛(早稲田環境塾長)

【第2講義】シマフクロウと人の心 10月7日

  • アイヌ民族の守り神・コタンコロカムイ、巨大なシマフクロウが棲む水辺の森を育てる。鮭が棲む川と森とオホーツク海のはざまで、なにが北辺の人々の心をつないだのか
  • 舘定宣(虹別コロカムイの会会長 北海道標茶町)

【第3講義】「生きもの語り」が日本の農業を蘇生させる 10月14日

  • まず自分に言い聞かせよう。生物多様性が大切なのではない。生きものへのまなざしが大切なのだ。田んぼからの「生きもの語り」が日本の農業を変革する。
  • 宇根豊(農と自然の研究所代表 福岡県二丈町)

【第4講義】釧路湿原からアジアへ 10月21日

  • 釧路湿原のナチュラリストからアジアと世界の水辺へ、水鳥の傍へ。ラムサール条約がめざす、トリとヒトとの明日ある係わり方をとおして生物の多様性を考える。
  • 中村玲子(ラムサールセンター長)

第3講座 環境とは何か

【第1講義】自然・人間・文化を分断するな 11月4日

  • 環境とは何か、地域社会(山形県高畠町)の現場から考える。自然、人間、文化の三要素を分断することなく「環境」として把握することが日々の暮らしに背骨をとおす。
  • 原剛(早稲田環境塾長)

【第2講義】現場で実践者に学ぶ(山形県高畠町合宿) 11月13・14日

  • 有機無農薬稲作と生産者・消費者提携の原点、山形県高畠町和田の「ゆうきの里・さんさん」に合宿。現場から発信される多彩な環境情報を聴く。環境日本学の原点で。
  • *「有機無農薬農法は地域と社会に何をもたらしたか」
  • 星寛治 詩人 稲作・リンゴ専業農家
  • *「学校農園と児童たち」
  • 井澤良治 町立二井宿小学校前校長
  • *「草木塔のメッセージを解読する」
  • 遠藤周次 ゆうきの里・さんさん代表
  • *「毒を食べるな」
  • 菊池良一 南山形そば街道塾長、上和田有機米生産組合前組合長
  • *「環境と蛍」
  • 島津憲一 ゲンジ蛍とカジカ蛙愛護会会長
  • *「あいがも農法の現場から」
  • 渡部務 高畠町有機農業推進協議会代表

第4講座 環境政治と企業の行動

【第1講義】環境政治は機能してきたか 11月18日

  • 環境政治、企業行動50年の構造と現状、 未来への可能性
  • 原剛(早稲田環境塾長)

【第2講義】環境政治・行政の現場から 11月25日

  • 環境政策の根幹と実践の手法を明らかにする
  • 小沢鋭仁 環境省大臣 または 小林光 環境省次官

【第3講義】企業経営の戦術、戦略としての環境要因 12月2日

  • 新たな文化産業へ JRの変革
  • 清野智(JR 東日本社長)

【第4講義】文化としての環境日本学 12月9日

  • 全体討論「文化としての環境日本学」理念から実践へ
  • ファシリテーター 加藤三郎(環境文明研究所所長 環境庁初代地球環境部長)
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