第2部第1講「地域共同体の再発見―東日本大震災 大塚久雄 内山節の論を経て―」(千賀裕太郎先生)講義報告

7期塾第2部「今安全・安心な食とは」の第1講座「地域共同体の再発見―東日本大震災、大塚久雄、内山節氏の論を経て―」は人文社会学を視野に収めた農業水利学の観点に立つ東京農工大名誉教授、棚田学会会長の千賀裕太郎さんが7種類の資料を配布、世直しの枠組みを示す熱演となり、またしても120分講義となりました。

同名の書『共同体の基礎理論』によって、共同体を解体すべき近代化への阻害とみた大塚と、無数の関心事で結ばれた小共同体が重層化し、自然と人間、生と死が合体、同居する日本独自の共同体の伝統と、新たな展開に新しい社会創造の可能性を見る内山の論に基づき、モンスーン稲作の日本の農林地域が、水源から河口に到る河川分水、利水の対立と克服の経験を介し、合理性に富む「あいまいさ」の生活作法を編みだした経過が明快に図解され、塾生の関心をそそった。

迫る大地震が太平洋メガロポリスの扇状地に集積した都市の、内陸部への展開を必然とするであろう、との千賀教授の指摘は迫力に富む。高畠合宿に向けて最良の講義となった。

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